五島移住エンジニアの日々

2024年夏、五島に移住します!移住に関する情報や、エンジニアとしてのアウトプットなど中心に書いていきます!

【ネタバレあり】機動戦士ガンダムSEED FREEDOM 感想

ネタバレを含みます!!

この映画は絶対にネタバレを踏む前に見たほうがいいです。



はじめに

ガンダムSEED FREEDOM、すごい勢いですね!
私は小学生の頃にSEEDを観て、そこで初めてガンダムにハマりました。
父に300円のイージスガンダムのプラモを買ってもらい、SDガンダムフルカラーを集めまくったのはいい思い出です😊
中学生で連合vsZAFTにどハマりしてゲーセンに通いつめたのも懐かしい!

そんなSEEDが20年ぶりに映画化するということで、期待半分、不安半分で公開を待ち構えていました。
続編というのは蛇足になる設定に矛盾が生じるという事態がよく起こるわけで。
スター●ォーズ続三部作、復活のル●ーシュなどで複雑な思いを抱いてきました…

そういう意味ではこのガンダムSEED FREEDOM、大変満足できる内容で大歓喜です…!!

1回目観たときは予想もつかない展開や懐かしさに「すげー!!おもれー!!」という正に小学生並の感想に支配されてしまって、冷静に見られなかった節があります。
(そういう意味ではガンダムSEED放送当時の気持ちで観れたのも良かったのかも😅)

今回2回目で冷静に見ることができたので、振り返りながら感想などをまとめたいと思います。

同窓会

なんといっても20年ぶりです!
冒頭から大スクリーンで暴れるジン、ディン、ウィンダムなどのMS達。
図らずもSEED時代、Destiny時代、新型機が一同に会し、しかも美麗なCGで動いている!!
まさに同窓会で、懐かしい面影ある友人たちがスーツや振り袖に身を包んで再会できたような感覚でした!!

そして個人的には効果音がTVと変わっていないところに感激!!
ファーストガンダムの劇場版は効果音が変わってしまっていたのが残念だったので安心して観られました😌
ダガー系の「カーン…カーン」という謎の歩行音は活かしつつ重低音の歩行音もミックスされていてより巨大メカ感が増しているように感じました。

CGや効果音のおかげでリアルな兵器として存在していました。

BGMも各所にSEEDやDestinyのアレンジと思われるものが使われていましたね!!
アークエンジェルミネルバ(今回はミレニアムですが)、ストライクフリーダムなど、SEEDはメカとBGMがセットになっていることが多く、それがきちんと継承されていたのも良かったです!
SEEDシリーズはBGMも最高で、突き抜けるようなブラスのメロディはSEEDの面白さを支えていると思います。
生音だから映画にも映えてて、改めてSEEDのBGMの素晴らしさを実感しました!!

不沈艦の撃沈

アークエンジェルが…ついに撃墜されてしまいましたね。
しかも跡形もなく。
これにはなんとも言えない悲しみがよぎってきましたね😭
おばあちゃんの家が取り壊されたときのような、思い出の場所がなくなってしまった感覚…

でもこれには大きな意味があったのだと思います。
TVシリーズを通して、いつも危機に瀕しながらもなんとか撃沈だけは免れてきたアークエンジェル
それが沈んだことで、今回の映画という短い時間の中でファウンデーションやブラックナイツという敵がどれだけ手強い存在かが強調されたのだと思います。
また、しっかりとブラックナイツ達が「悪役」「敵」という印象も付きましたね。

ありがとうアークエンジェル…!

お祭り要素満載!

冒頭から「シン・アスカジャスティス!行きます!」
え…えーーーーーーー!?
噂はあったものの、かなり驚きと興奮を覚えました!!

ズゴック…………!?
映画館で声を抑えるのに必死でした。
BGMやユラァ…という動きのオマージュまで。
てか偽装するのはいいけどなぜズゴック
どっからその名前と形状が出てくるんだ!!
ザクといい、もしかしたらコズミック・イラの世界ではファーストガンダムが放送されていたりしたんだろうか…?なんてことを考えてしまいました。

驚きの連続で飽きることがなかったですね!!

シンがギャグキャラになっていて、今まで居そうでいなかったポジションに収まってくれた感があります。
それも闇やトラウマを乗り越えて本来の明るさを取り戻したゆえにそうなっている、というのが感慨深い( ´-` )

個人的に一番声が出そうになったのは、バスターとデュエルの復活!!
核動力に換装されてミーティアと合体してるし、子供の頃の妄想を公式がやってくれてる!!
さらに良いのは、ただただそれで無双するんじゃなくて、ブリッツの武装がデュエルに組み込まれてたり、デュエルが戦艦のブリッジを破壊する描写があったり、しかもそれをランサーダートでやっちゃうあたりが!!デュエルのグレネードランチャーとブリッツのトリケロスの間を取ったのかなって!あーーー!(興奮)

ブリッジ潰しがお家芸(?)の二人
イザークがカッコイイのはもちろんですが、ディアッカの「(今までの犠牲を)忘れてねぇよ…」的なセリフがあったのもグッと来ましたね…
ザフト軍に身を置きながらも、戦争のない世界を望む2人がいる…!良い…!!

キラが苦しんでいた

個人的にはこれが一番良かったと感じたところ。

SEEDでは自分がスーパーコーディネイターという出自ながら、「それでも守りたい世界がある」といってラウ・ル・クルーゼを撃ちました。
Destinyではデスティニープランを否定し、「明日が欲しい」と言ってデュランダルの示す世界を否定しました。

一見「悪を倒す正義のヒーロー」にも見えなくはないですが、クルーゼが感じている世界に対する絶望も、デュランダルの示す世界も、一理あるのではないでしょうか?
だからこそ、キラはずっとクルーゼやデュランダルを否定したことが正しかったのか、ということに悩まされていたんだなと感じます。

実際、デスティニープランって部分的には良い政策だと思うんですよね。
完全に強制するのはやり過ぎだと思いますが、就活でよくやる「適性検査」の延長だと思いますし。
遺伝子によって自分の適正を知れるというのは、人々から迷いがなくなりお互いがお互いに求められるポジションにつけるということですもんね。
ただ、そうするとファウンデーションのようにコントロールしようとする層やそのためには手段を選ばない過激派、不自由や差別が出てくる。
クルーゼの言う「人の飽くなき欲望」があるが故にデスティニープランも完璧とは言えないんですよね。
だったら、キラやラクスのように自分の意思で未来を決める、自由を掴む方が人として正しいという考えに自分も同意です。

今回、キラは前作から何も変わっていない世界を見て、自分がデスティニープランを否定したことは正しいのか悩んでいるように見えました。
また、ラクスに対してもオルフェという存在が出てきたことで自信を失い、自暴自棄になっていましたね。
テレビシリーズ、特にDestinyでは悩まずに自分の意思を押し通していたような印象だったので、やっと人間らしい、SEED時代の年相応のキラが戻ってきてくれたなと感じました。
そういう意味で、SEEDとDestinyで空いていたキラという人物像の溝が埋まったような感覚があり非常に良かったです。

戦闘面でも、Destinyではストライクフリーダムが無傷で最終決戦を迎えておりまさに「最強」でした。
誰もキラを止められない、否定できないとなると、仮にキラが間違ったことを言っても力でねじ伏せられてしまうという意味で物語に深みがなくなってしまう。
そのため個人的にはDestinyの無敵っぷりがどうも受け入れられていませんでした。
ただ、今回はブラックナイツという強敵にライジングフリーダムは撃破されるわストライクフリーダムも傷つけられるわで、絶対無敵じゃないキラとして描かれていたのが非常に良かったと思います。

マイティーストライクフリーダムは…まぁお祭りということで(笑)

アスラン、グッジョブ

色々と話題が付きないこの男…
まぁネタの部分はさておき。

キラを殴って修正してましたね!
やっぱりアスランはキラの「友達」なんだよなぁと改めて感じれたのが良かったです。

思い返すとガンダムSEEDのドラマCD。
小学生のときに無限に聞いていたのですが、月の幼年学校に通っていた時代のキラとアスランのやりとりが描かれています。
この頃から、サボり癖のあるキラを真面目なアスランが注意するような描写があった記憶があります。
殴ってでも友人の根性を叩き直すアスラン…!
改めて、SEEDで敵同士になりながらも和解したことに意味が出たと感じます。

地続きのストーリー、そしてデスティニープランの回答というより補完

先述の通り、デスティニープランはある種戦争を無くすという意味では正しいとも言える政策なわけでして、だからこそ擁護派も少なくないのではないかと思います。
前作Destinyでは深い議論が無いまま三隻同盟によって否定されてしまった感があったので、改めてそれがどうなのかという問いかけが今回の映画のメインテーマの一つでした。
消して蛇足ではなく地続きの話として描かれていたので、ようやくSEEDシリーズが完結したように思います。

ストーリー全体も無理ない設定で成り立ってましたね。
ファウンデーションの復興速度は異常ですが、その辺はムウも驚いてたくらいなんでアコードがあの世界基準でも相当優秀なんでしょう(笑)
色々とブッ飛んだ設定はあったものの、感応波が使える奴らがいるんだから思考を読めたり精神攻撃ができるやつが出てきてもおかしくないし、マイティーストライクフリーダムが使ってた兵器もアリュミューレリュミエールの発展っぽかったし、ちゃんとTVシリーズや外伝作品の設定の上で無茶してた感じはあったので、私としてはあまり引っかからずに受け入れられました。
そういう意味では、TVシリーズを見ていなかったり、あまりのめり込んでない人は楽しめないのかも…?自分では判断はつきませんが。

そういやエヴィデンス01の話は……どこいった?

新キャラや声優さん

桑島法子さんがマジで凄い…!
新キャラのアグネス役。
この作品のもう一つのテーマである「愛」について、説得力をもたせるために必要なキャラだったかと思います。
桑島さんがSEEDシリーズで担当するキャラはこれで4人目。
なのにどのキャラとも被らない!!
特にフレイと比べるとそこまで声色に違いは無いように感じるのですが、なんというか、喋り方や語尾でこんなにも差別化ができるもんなのかと。
凄すぎます。
CV桑島 = ☠ というジンクスが打ち破られたのも、SEEDシリーズが完結したというメタファーなんでしょうか?笑

森なな子さんのカガリもすごく良かったです!!
強い意思をもった女性という印象はそのままに、大人の余裕のようなものを感じました。
ただ、やっぱり進藤さんのあの声で聞きたかった感はどうしても残ってしまう…
どんな事情があるかわからないので誰も責められませんが、本当のことを言うと残念でなりません…

他の新キャラに関してはオルフェやミスター騎士道ことシュラ、早口ルルーシュもといハインライン中将などなど、監督が語っている通り「説得力のある声」を持つ人選がとても効果的に感じました。 短い尺の中でどのキャラも際立ってましたね!

最後に

書ききれないですが、とにかく満足しました!
単体作品としてはどうなのか分かりませんが、とにかくSEEDシリーズの締めくくりとしてはとても良い映画に仕上がっていたと思います!!
正直今まで「SEEDは良いけどDestinyは…」とか言ってましたけど、それもこの映画までの通過点だったと考えると今後は言えないですね😅

特典の「月光のワルキューレ」がまだ手に入っていないので、増刷したらもう一回くらい見てこようと思います!!